為替等の運用時にAPIで情報を入手したい場面は多くあると思います。以前まではGoogle Finance APIを叩いて情報を入手すれば問題なかったのですが、Google Finance APIは廃止されてしまいました。
そこで、フリープランがあるものをいくつか調べていたので結果を載せていきます。
結論として、フリープランの制限をクリアできるのであればALPHAVANTAGEをおすすめします。
追記(2020/2/5)
Google Spread SheetsでGoogeFinance関数が使用できることが分かったので、Pythonからの使用方法を以下に記載しました。
SimpleFX
まず目に留まったのがSimpleFX。フリープランでAPI用のアクセスキーとシークレットキーを入手でき、すぐに始められる。リファレンスなども見やすい。ただし、RestAPIではなく、通貨の価格情報を入手する際はSignalRを使用する必要があるため、学習コストを考えて断念。
コスト | 無料登録で十分利用可能。 |
情報 | リファレンスがしっかりしている。サポートもチャットにて質問でき即座に反応が返ってきた。公式サポート言語は英語のみ。 |
制限 | 特に見当たらない。登録後入金すれば取引も可能。 |
仕様 | 価格情報の取得にSignalRを利用する。 リアルタイム情報の取得が可能。 |
OANDA Japan
日本でファイナンス系のAPIを使うといえばOANDA。ただし、デモ口座でのAPI利用は提供していないため、本人確認を含めた本番登録が必要となる。
また、本番登録では最低でも10万円以上の入金が必要であるため敷居が高い。
コスト | 本番口座に登録が必要であり、ベーシックコースでも10万円以上の入金が必要である。 |
情報 | リファレンスがしっかりしている。サポートも問題なさそう。公式サポート言語で日本語に対応している。 |
制限 | デモ口座でのAPI利用不可。 |
仕様 | RestAPIにて各情報取得可能。 リアルタイム情報の取得が可能。 |
ALPHA VANTAGE
GoogleやBinanceと提携していることによる安心感と、フリープランの制限が他より緩い点からGoogle Finance APIの代替となる最有力候補といえる。
コスト | フリープランがあり、無料で利用可能。 |
情報 | リファレンスがしっかりしている。公式サポート言語は英語のみ。 |
制限 | 1分あたり最大5つのAPIリクエストと1日あたり500のリクエスト。 |
仕様 | Rest API リアルタイム情報の取得が可能。 |
open exchange rates
フリープランでは更新レートが1時間に一回となる。また、APIアクセス量も月1000APIアクセスに限られるため、1時間に1APIアクセスの頻度が限界。
コスト | フリープランがあり、無料で利用可能。 |
情報 | ドキュメントは充実している。公式サポート言語は英語のみ。 |
制限 | フリープランでは月1000APIアクセスの制限がある |
仕様 | Rest API フリープランの更新レートは1時間に1回 |
Currency API
フリープランがあるが、月1250APIアクセス、更新レートは1時間の制限がある。open exchange ratesと同様1時間に1APIくらいしか叩けない。
コスト | フリープランがあり、無料で利用可能。 |
情報 | ドキュメントは充実している。公式サポート言語は英語のみ。 |
制限 | フリープランでは月1250APIアクセスの制限がある |
仕様 | Rest API フリープランの更新レートは1時間に1回 |
その他
そのほか、無料で使うには微妙だが、以下のような選択肢もある。
- currencylayer フリープランあり。ただし、更新レートは日次。
- Forex QuotesAPI フリープランなし
- XE Currency Data API フリープランなし
おわりに
スクレイピングで情報を取ってくるという手もありますが、だいたいのファイナンス系のサイトは禁止されているみたいです。
以前yahooファイナンスのスクレイピングのコードを載せていましたが、ポリシー違反なのでやめました。代わりにALPHA VANTAGEのコードを使うように変更して使っています。